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【改革】Google非推奨の施策を続けた専門学校の末路

山田洋平

投稿日:2024.1.17

更新日:2024.1.17

株式会社with funの山田と申します。

【教育業界に特化したSNS運用】ブログ第25弾です。
学校SNSで集客したい。ブランディングしたい。
という広報ご担当者さまへ向けて、
学校SNSのプロとして、有料級の内容をお届けします。

前回記事は【戸板女子短期大学 入試・広報部長 対談ウェビナー振り返り〜後編〜】についてです。
まだ読んでない!という方はぜひこちらからお願いします。

▼前回記事リンク先
https://www.kesion.co.jp/pd/blog/20231225/

※学校SNSに特化したTwitterはこちらです。
https://twitter.com/withfun_y_y
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非推奨?なマーケティング

今回はGoogleとYouTubeを例に、私が前職の専門学校時代に行った改革をご紹介します。
現在でもそのまま使える戦略でもありますが、大切なのは「本質から考える」という点です。
ぜひ参考にしてみてください。

【HP改革①】スマホに優しいのはどっち?

スマホフレンドリーという言葉を耳にするようになったのは、約7・8年前でしょうか。
まだ当時は古いHPのままで、スマホ対応どころか…という状態でした。

当時はWEB回遊率こそ大事と言われている全盛で、あらゆるセミナーでも
「1人が複数ページ見てくれることが大事」
「沢山見てもらうためにクリックできる箇所を増やしましょう!」
「いろんなページを綺麗に見せる努力をしましょう!」
と言われていました。


しかし、私は
「高校生が小さいスマホで何ページも見てくれる訳が無いのでは…?」
「リンクが多すぎると、どのページを見たら良いか分からなくなってしまう」
「沢山のページを全部スマホ用に改修したら余計なコストがかかる」
と思っていました。

数字は大事ですが、顧客視点が抜けているのでは?
感じていたのです。

とにかく天の邪鬼ですね…苦笑

【HP改革②】超・縦長のLP仕様に

そこで、
HPのフルリニューアルを決断した時、私がイメージしたのが、
「縦長のLP化」でした。
(わかりやすくいうと、楽天市場の商品ページのような縦に長いHP)


要はトップページで
「見てもらいたい内容を上から順番にまとめる」というシンプルな構成とし、
基本的に他のページには一切移動できないページとしたのです。

こうすることで、
伝えたい内容を順番に見せることができるようになりました。


GoogleのHPチェッカーでは
「トップページが長すぎる」
「トップページにコンテンツが多すぎる」
「HPの表示速度が遅くなる」
と警告が出され続け、非推奨と出続けましたが、私はめげませんでした苦笑

【動画改革①】再生数100回未満の動画を連発

動画を制作した人は誰しも気になる「再生数」ですが、こちらもほとんど気にせずに進めていました。

数千、数万再生を出す学校もある中で、クオリティーはそれなりにかけているにも関わらず、
再生数は70、80、90…という状況でした。

それでも当時は月に2-3本を制作し続けるという、鋼のメンタルだったのです。
(自慢になりませんが)

【動画改革②】必要な再生数の根拠

なぜ、これでも制作を続けられたかというと、
そもそも定員80名の学校で数千再生を取る必要など無いと考えていたからです。


オープンキャンパスに来る方は月に10名程度。
その方が動画を見て、学校にポジティブな印象を持ってくれるなら、再生数は10でも意味のある数字となります。


だからこそ、バズる企画を考えて、数万再生を目指すぞ!などではなく、
ちゃんと「検討している人」が楽しめるコンテンツで十分であり、
そのコンテンツを定期的に出し続ける方が重要だと思っていました。


私は学校のYouTubeでバズる意味は無いと考えています。
だからこそ、しっかりした動画を作ってUPしておき、オープンキャンパスに来た人や問い合わせをしてきた人に対して、
LINEなどで個別にレコメンドする方がよほど効果があると思っています。


こちらも当時色んなセミナーで
「YouTubeは100万再生の可能性を秘めている…」
「沢山の人に知られるチャンス!!」
「再生数を上げるテクニック」
「好きなことで、生きていく」

などが多く伝えられており、
私は『確かにそうだけど、学校は違うよなぁ…』と感じていたのです。

【非推奨を続けた】学校はというと…

ここはご存知の通りで、オチがつまらないかもしれませんが、
結果として、入学者は3年で2倍、5年で3倍の状況へと改善することができたのです。


正直にお伝えしますが、
HPや動画の効果が、この数字に絶対に影響した!!
とは断定できません。


HP以外にも、パンフレットやDM、SNS、たまたま口コミが広がった、などの
あらゆる施策の可能性があります。


ただ、
偶然、知ってもらうことはあっても
偶然、入学することは多くありません。


知ってもらった人をいかに入学まで結びつけるか、という点では
今回の改革が貢献していることは間違いないと信じています。

※ちなみに、入学者が毎年増加しながらも、歩留まり率も上がっていきましたので、一つの証明にはなるかと思います。

【ブログ】1年間ありがとうございました。

月2本のペースでお届けをしてきた本ブログですが、
早いもので開設から1年間が経過いたしました。


と、いうと本ブログが終了しそうですが、
ありがたいことにもう1年、継続させていただくことになりました。

これも毎度、
ご依頼をいただくケシオンさんと、
ご覧いただいているみなさまのおかげです。
本当にありがとうございます。


当初はSNSに注力して記載しておりましたが、これからは少しずつ内容を拡大し、
学生募集マーケティングについて幅広く取り扱い、
より、広報担当者さまのお役に立てるような記事を書いていきたいと思います。


SNSについて
「この運用で合っているのかな…」
「学生とイベント作りをしたい」
「SNSそのものを見直したい!」

とお困りの学校さまは、ぜひ一度ご相談ください。
コンサルティングのご相談もお受けしております。

<お問合せフォーム>
https://www.kesion.co.jp/pd/contact/

SNSを募集活動に効果的に利用するために、日々のアンテナを張っておきましょう。


それではまた次回。
募集活動、一緒に頑張りましょう!

この記事を書いた人

山田洋平

株式会社with fun代表取締役・SNSマーケター

山田洋平

株式会社with fun代表取締役・SNSマーケター

専門学校横浜ミュージックスクール広報課長として10年勤務。
広報担当1名で主要SNSすべてを活用する募集施策で、
広報費を削減しつつ、入学者数3年で2倍、5年で3倍を達成。
コロナ禍でも3年連続、募集開始1ヵ月での定員達成!
学校SNSに特化したコンサルティングを行う「株式会社with fun」を設立。